無断外泊

 ダラットにあるラムドン省博物館に、少数民族出身の学芸員がひとりいる。まあまあ英語を話すので、以前電話番号を教えてもらった。とりあえずダラットに来たら、知り合い全員に「来たよ!」ってメッセージを入れるんだけど、今回はその学芸員からメッセージが返って来た。

 なんでかって言うと、ようするに暇なんだな、彼女は。基本的に、少数民族の再現家屋に民族衣装を着て待機してるんだけど、1日に2−3人しか客が来ないこともあるそうで、そりゃあ、暇だわ。
 それで、メッセージを貰うがままに、その再現家屋を訪ねて話をしたら、今度、家に来いってことになった。お父さんがフランス語と英語が上手いそうで、それなら遊びに行ってもいいかな、と思ったので、昨日行ってきました。

 彼女の仕事帰りに待ち合わせて、村についたのが5時過ぎ。すぐに民族ショーの現場に案内された。家の近くのホールで、観光客相手にダンスや簡単な食べ物などを供するショーで、親戚その他一同が民族衣装を着て、たき火を中心に踊ったり唄ったりしている。客はニャチャンの高校の先生ご一行100人くらい。
 そのうちにベトナム歌謡の生オケ大会になって来たので、お父さんと一緒に引き上げて、いろいろな話を聞いた。

 晩飯をごちそうになって、お土産に持って行ったワインを呑んでいたら、泊まって行け、ということになり、そのままリビングルームで寝る。ラット族の家とはいえ、まったく伝統家屋では無く、普通のベトナム民家なので、タイルの床にマットレスを敷いてもらって、寝た。
 本当は、民家に泊まるには、地元の警察に届けなきゃ行けないんだけど、そんなつもりは無かったので、身分証明書をもってない。それで、無断で泊まることになった。

 朝は適当に起きて、インスタントラーメンの朝ご飯。その後、家に戻ったけど、これからは時々遊びに行って、もっといろいろラット族のことを聞いてみようと思っている。

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